20s

壁に話しかけるような感じで

一人の人間の幅と人類への信頼

先週は新年度一週目だったので、対人関係の摩擦が激しかった。疲れていたときにふと思いついた。私たちが人間関係の中で感じる「痛み」とは、私たち自身の中にある「人を信じたい気持ち」が傷つけられた痛みなのではないだろうか。だから、映画やドキュメンタリー、小説などで人間のもつポジティブな一面にふれると、傷が癒され、再び力を取り戻したように感じるのではないだろうか。人類への信頼を取り戻すのだ。

さて先週、仕事でヤバい人の話を聞いた。心胆を寒からしめるというか、ワケワカラン怖い人というか。

そういうときは「人間への信頼感が危機にさらされている、試されている……」と思ってみる。

しかし、そういう風に一人の人のあり方が他人の心をゾゾゾとさせることもあるし、温かい涙を流すような感動を与えることもあるし、人一人にできること、「人間の幅」って本当さまざまだなと思った。