20s

壁に話しかけるような感じで

日曜夜に観たい映画「さよなら、人類」

イケメンは出てこない。アップテンポの曲もない。冴えない人しか出てこない。

いくつもの断片的なシーンが次々に映し出される。人々の動きはとてもスローで、時に観客は「待たされる」。

ほんとうに輝かしいキラめくような瞬間は一つ、二つしかない。

(シャボン玉を飛ばすところが美しかった、あと最後のドラム缶のシーンの夕焼け空)

 

すべての映画が人生をテーマにしていると考えると、この映画は人生のすべてを映画にすることに成功している。

 

映画館を出て、足元みぞれでびちょびちょの中、車に積もった雪をかき落としながら思った。

私の人生もこういう情けなくて、しょうがないできごとが大半なんだ。

 

でも明日からも暮らしていこう。主人公の一人が言っていたように。

さよなら、人類。 それじゃあ、また明日。

 

 

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