20s

壁に話しかけるような感じで

ありがとうを決め打ちする

これも『考えない練習』からだけど、「ありがたい」は「有り難い」で、めったにないことに感謝する言葉なのだ。だから何でもかんでも「ありがとう」と言うのは言葉の価値を下げることだし、むしろ相手にとって失礼なんじゃないだろうか?

そう考え始めて数日は、相手に何かしてもらったときには「ありがとうございます」よりも「助かりました」の方がいいんじゃないか、「○○してくれてありがとう」 ってちょっと自分本位の言い方だよなあ、など考えていた。

ただここ数日、異動される人に挨拶をする機会が何度もある。そんなとき、相手との「有り難い」思い出を頭に浮かべながら、

「ありがとうございました」と言ってみる。

行為ではなくて存在に対して使う言葉なんだと思う。

でも別れのときはこれまで一緒に過ごした時間全てに対して「ありがとう」という気持ちになる。